日本マイコプラズマ学会 第44回学術集会開催に向けて
この度は日本マイコプラズマ学会 第44回学術集会を担当させていいただくことになりましたエムバイオテック株式会社マイコプラズマ感染症研究センター長の松田和洋です。2017年5月26日(金)〜27日(土)の2日間、幕張メッセ国際会議場にて開催いたします。基礎研究から臨床、動物・植物・人間の広い分野にわたり先進的な活動を続けてきている当学会の集会長を務めさせていただくことになり、誠に光栄なことと感謝しております。
マイコプラズマ感染症は、全身の血管炎/神経炎であり、肺炎のみでなく、喘息・関節炎・腎炎・髄膜炎・脳炎・膵炎・肝炎・皮膚炎などの多彩な全身症状と臨床経過を呈します。症状や通常の検査からは、リウマチ性疾患、神経・精神疾患、血液疾患、慢性炎症性疾患や免疫難病などとの区別が困難なことが少なからずあります。
今の医療では、残念ながら、全身感染症であるマイコプラズマ感染症の病状把握が難しく、呼吸器感染症、特に肺炎が特徴として診断されています。たとえば、呼吸器症状が顕著でなく発症する無菌性髄膜炎についても知られてきています。いかに正確に早期に発見し診断できるかが、有効な医療を適切に行うための重要な分岐点になります。2017年1月
日本マイコプラズマ学会 第44回学術集会
会長 松田 和洋
(エムバイオテック株式会社マイコプラズマ感染症研究センター)